善意の流通 世界を変えるフェアトレード
フレンチポリネシア領のタヒチという場所をご存知でしょうか?
フランスの占拠する南太平洋ど真ん中の島々です。 かつて、主な産業は観光業と狩猟、黒真珠でした。
2004年、先住民族として初めて行政首長になったオスカー・テマル大統領からフランスからの自立の機運が高まります。
その運動とタヒチの方々を支えた存在があります。
フェアトレードで流通されるようになったスーパーフルーツ、ノニです。
かつて太古の昔、ポリネシア人がカヌーで外洋に漕ぎ出した頃から必ず持って伝承されていた
この臭くて不味い植物の実は、文明に埋もれかけていました。
その本当のチカラに気づく食品科学者が現れます。ジョン・ワズワースという方です。
商品化する為にタヒチ現地の方々に採取を頼みました。
ところが…
白人に裏切られ続けてきたタヒチの方々は、カゴ半分を石で持ってきたらしいです。
それでもジョン・ワズワースは対価を払いました。信頼されないのは自分達の今までの行いが良くなかったからだと。
やがてタヒチの方々がちゃんと採取してくれるようになり、信頼関係ができてきます。
このノニを流通させる為に、人の役に立つ為にモリンダ社を起こしたジョンはアメリカで働く方々と同じ給料体系で採用しました。
その家庭の子ども達は高学歴へと進級できるようになったのです。学び、タヒチの為に還元できる次世代が育ち始めました。
ついには
輸出農産物のトップにノニがなります。
打ち捨てられていた伝承の植物が、産業となったのです。
カカオやコーヒーを採取している方々の中には、それがどんな商品になるのかわからないばかりか
奴隷や拉致同然で働かされている方々もまだいるそうです。
ノニは民間療法としてタヒチに長らく伝わってきました。採取する方々は、それを受け取る方々の健康をきちんと思っているそうです。
売り手よし
買手よし
世間よし、の3方良しを実現してきているのです。
その後…
モリンダ社は国連外郭団体から社会に貢献する会社として表彰を受け取る事になります。
これがフェアトレードのチカラです。
善意の流通だと僕は信じています。
前タヒチ大統領、オスカー・テマルさん
フランスからの独立運動、活動家だった頃は
投獄され死刑判決を受けていました。
その話しを聞きたい方はご連絡下さい。